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2023.08.30

「グリスシールド」「フリーフラット厨房」

サイゼリヤは2022年5月、厨房機器の開発・販売を行うハイサーブウエノと合弁会社「CSsT」を設立し、清掃不要の厨房機器「グリスシールド(GS)」と、GS導入によって厨房と客席間の段差をなくすシステム「フリーフラット厨房」を販売。

グリスシールド

「GS」は床置き式グリストラップの一種で、油脂や残飯を自動回収し、従業員の3K(臭い・汚い・危険)作業をなくす機器で。一見地味だが、飲食店従業員が嫌がる清掃作業のストレスを最小限にしてくれるもので、「フリーフラット厨房」は、排水をポンプで行うことから、厨房の床上げを不要にするシステムで、床上げによって発生する、段差を起因とする従業員の身体的負荷を削減するほか、厨房レイアウトの自由度を上げてくれます。

一般的に業務用厨房では、排水に含まれる油脂や残飯などが排水管を詰まらせたり、下水に直接流れ込んだりするのを防ぐ、油脂分離阻集器「グリストラップ」の設置が義務づけられていて、この「グリストラップ」の汚れを放置していると、害虫や悪臭の発生原因になるほか、油脂やヘドロで詰まりを引き起こすため、定期的な清掃が必要なのですが、臭い・汚いなどの理由から、従業員にとって大きな負担になっていました。

また、従来の「グリストラップ」は、厨房の床下に設置するため、スムーズに汚水を流すには厨房エリアを排水口付近に設置し、「床上げ」して傾斜を作る必要があり、そのため、店舗レイアウトや物件選びが制約されるほか、2段高い厨房エリアと客席エリアを行き来する従業員の足の負担にもなるなど、さまざまな課題を抱えていました。

それらの課題を解決する「GS」や「フリーフラット厨房」は、これまでのテスト導入企業のすべてで本格導入に至ったのだそうで、ある大手ステーキハウスでは、店舗の清掃時間が6分の1まで削減できたようです。

GSの売上計画は初年度が58台で、5年目には469台が予定されており、各業態・設置形態などの特性に合わせてテストや導入を進めるとともに、メンテナンス体制を全国レベルに広げる準備を進める方針で、回収した油脂を石けんにリサイクルする取り組みも進められています。

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